松島を訪れた後、仙台にもどって、
佐藤忠良記念館に行きたいと思っていました。
青葉城のふもとにある美術館です。
佐藤忠良さんは、今年亡くなられました。
ぼくのもっとも尊敬する美術教育の大家です。
このかたは、
具体物をしっかり見つめて描いたり造形したりすることを中心に、
子どもに創作することを推進しました。
モチーフは、くらしの一場面、人のかかわり、自分自身に目を向けさせます。
このことによって、人の内面、思い、感情、今まで生きてきた道程など、
多くのことに気づかせます。
生活、父母とのかかわり、労働、なかまなどをベースに、
造形すること、表現することによって、はじめて「創作」が生まれると…。
20年ほど前までは、佐藤忠良さんが編集した「子どもの美術」という教科書を発行し、
全国の小学校で使用されていました。
「新学力観」時代の学習指導要領のころを最後に、発行をやめてしまいました。
この佐藤忠良さん、みなさんは、「おおききな かぶ」の挿絵の人…といえば、
お気づきかと思います。
前回、この地を訪れたときには行くことができなかったので、
今回はぜひ佐藤忠良記念館に行きたいと思っていました。
松島の遊覧船からおりた後、
「このまま帰っていいのだろうか…」
という思いにかられ、
鉄道がまだ復旧していない区間、
すなわち、バスで代行運転している区間に行ってみることにしました。
報道で何度もでている、東松島市。
松島海岸駅で切符を買おうと、駅員さんに聞きました。
「東松島市の中心部に行きたいのですが…」
すると、駅員さんは、
「え? 地震の被災地ですか? なにもないですよ。
帰りの切符も買っておいた方がいいですよ。」
と言いました。
券売機で往復を買い、バス停へ。
10分ほど時間があったので、まだ食べていない昼食をとろうと思いました。
小さな駅前のお店には「カキ丼」「牛タン」の看板がありましたが、
ぼくは「松島バーガー(カキバーガー)」を買い、
出発前のバスに乗り込んで食べました。
画像は、カキバーガーを作ってくれたお店の中です。
朝早くに東京をでて、ほとんどなにも食べていなかったので、
このカキフライバーガー、うまかったー!
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