2011年12月30日金曜日

ぼくにできること…2

当初の予定では、
松島を訪れた後、仙台にもどって、
佐藤忠良記念館に行きたいと思っていました。
青葉城のふもとにある美術館です。

佐藤忠良さんは、今年亡くなられました。
ぼくのもっとも尊敬する美術教育の大家です。
このかたは、
具体物をしっかり見つめて描いたり造形したりすることを中心に、
子どもに創作することを推進しました。
モチーフは、くらしの一場面、人のかかわり、自分自身に目を向けさせます。
このことによって、人の内面、思い、感情、今まで生きてきた道程など、
多くのことに気づかせます。
生活、父母とのかかわり、労働、なかまなどをベースに、
造形すること、表現することによって、はじめて「創作」が生まれると…。
20年ほど前までは、佐藤忠良さんが編集した「子どもの美術」という教科書を発行し、
全国の小学校で使用されていました。
「新学力観」時代の学習指導要領のころを最後に、発行をやめてしまいました。

この佐藤忠良さん、みなさんは、「おおききな かぶ」の挿絵の人…といえば、
お気づきかと思います。

前回、この地を訪れたときには行くことができなかったので、
今回はぜひ佐藤忠良記念館に行きたいと思っていました。

松島の遊覧船からおりた後、
「このまま帰っていいのだろうか…」
という思いにかられ、
鉄道がまだ復旧していない区間、
すなわち、バスで代行運転している区間に行ってみることにしました。
報道で何度もでている、東松島市。

松島海岸駅で切符を買おうと、駅員さんに聞きました。
「東松島市の中心部に行きたいのですが…」
すると、駅員さんは、
「え? 地震の被災地ですか? なにもないですよ。
 帰りの切符も買っておいた方がいいですよ。」
と言いました。
券売機で往復を買い、バス停へ。
10分ほど時間があったので、まだ食べていない昼食をとろうと思いました。
小さな駅前のお店には「カキ丼」「牛タン」の看板がありましたが、
ぼくは「松島バーガー(カキバーガー)」を買い、
出発前のバスに乗り込んで食べました。
画像は、カキバーガーを作ってくれたお店の中です。



朝早くに東京をでて、ほとんどなにも食べていなかったので、
このカキフライバーガー、うまかったー!

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